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フランス国立科学研究センター(CNRS)は、タラ号海洋プロジェクトに深く関与しています。タラ号海洋プロジェクト(2009~2012年)とタラ号北極圏プロジェクト(2013年)は、海洋における生命の研究、とりわけバイオマス中の98%を占める微小な生命体であるプランクトンや海洋微生物の研究のためのすばらしい機会となりました。海洋は生命に満ちあふれており、かつあまり知られていないため、これらの調査は研究者にとって海性の動物、植物、微生物種を発見するまたとない機会でした。微生物の世界から得られたいくつかの数値は、海洋の生物多様性の研究の重要性を強調するものです。一例として核を持たない細胞から成り、地球上に大量に生息する原核生物を挙げてみましょう。33%の原核生物が土壌中に、そして海洋には60%が生息すると考えられていますが、そのうちの2~10%についてしか解明されていません。そこから海洋のミクロ生物相を分類学や系統学(新しい種は新しいゲノムを意味します。これ自体が重要な知識です)の観点からだけでなく、新しい分子(食用あるいは薬用として)の、新たな「治療法」となる分子の供給源として研究することの意味が導かれます。

 

こうしたことから、フランス国立科学研究センターはタラ号海洋プロジェクトに研究員や技術者を派遣すること、また同センターの研究所の参加を通じて主体的に関わることを選択しました。

 

フランス国立科学研究センターのタラ号船上における活動にはさまざまな目標があり、以下が主なものです。

 

  • 地球上のすべての大洋でサンプル採取し、最新技術を使って生物多様性やそれを形作る生物種を研究する。
  • 薬品や食品業界に新たな分子をもたらし得る、あるいはまたバイオテクノロジーにとって有用になり得る種を発見する。
  • それらすべての海洋生物を含むデータベースを作成する。
  • 基準となるゼロの状態を定義し、プランクトン種全体に(特にサンゴ礁において)人的活動が及ぼす影響と負荷を測定する。

 

また同様に生物多様性と海洋生態系のメカニズム、そしてそれがより大きな生物地球化学的循環と取り結んでいる関係(とりわけ窒素、炭素、酸素)を研究することも重要です。地球上で消費される酸素のうち半分が海から供給されており、海洋環境が地球上で最大の炭素の供給源である以上、これは重要な研究テーマです。

 

 

センターの研究者たちはタラ号寄港の際、寄港地の学校の生徒を対象に科学知識の普及活動も行います。子供たちの好奇心を目覚めさせ、科学に興味を持たせ、研究者という職業がどのようなものかを教えます。この活動も国立科学研究センターが担うべきミッションの一部であり、このプロジェクトに参加した理由の1つでもあります。この調査にセンターが参加することで、子供たちや学生、また一般市民を啓発する絶好の機会が生まれます。生物多様性の重要性を理解し、それを保護する必要性を伝えなければなりません。生物多様性が失われることは、人類にとって重大なリスクなのです。

パートナー
  • Oceans by Disney
  • agnès b.
  • Fondation prince Albert II de Monaco
  • Serge Ferrari
  • UNESCO – IOC
  • BillerudKorsnäs
  • CNRS
  • University of Tsukuba