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北野武:「2019年にはタラ号で北極に行きたい!」

© Takeshi Kitano

日本人タレント・俳優で、週に8本以上の番組に出演する北野武さんは、日本でのタラ号大使に選ばれて「嬉しい」と語っています。日本で最も著名な映画監督でもある彼のインタビューをご覧ください

タラ新聞:北野武さん、インタビューに応じていただきありがとうございます。

北野武:嬉しいね!タラ号にはすごく興味があるよ。タラ号はアニエスベーが所有しているんだよね。タラ号は今どこにいるのかな?

この夏(2015年)、グリーンランドに向かって、その後スウェーデンとイギリスを回ってからフランスに帰還する予定です。あなたはタラ号のどんなところに興味を持たれたのですか?

10代のころ、ジャック・クストーと彼の世界一周航海が大好きだったんだよ。彼の映画は日本のテレビで放送されて、当時すごい人気だった。クストーに影響を受けて、自分も彼みたいに海洋生物学者になりたいって思ってたな。だから、明治大学の工学部に入学したんだけど、自分には向いてなかったね。タラ号は考え方は違うかもしれないけど、クストーと似たような冒険をしている気がする。クストーの時代と変わったのは、地球の状態が悪化したことだな。気候変動と地球温暖化で自然のバランスがここまで危険にさらされたことはないもの。気候が変動して、人間がその代償を払う。たぶん今やっとその深刻さに気付き出したんだ。

タラ号は、2019年の2回目の北極探査の前に、間もなく2年間の長期アジア探査に向かい、日本にも寄港予定です。

忙しいけど都合がつけばぜひタラ号に乗りたいね。2019年にはタラ号や乗組員と一緒に北極に行って、現地レポートしたり、日本の視聴者になんで北 極の氷が溶けてきているのかとか、ホッキョクグマが安定した氷にたどり着くために長い距離を泳がないといけないことを説明したいな。タラ号に乗れなかった としても、日本のテレビ番組で情報を伝えることはできるよ。最近やってるみたいに自分がタラ号の話をしてもいいし、テレビ制作者に番組でタラ号のプロジェクトについて取り上げるよう言ってやってもいいし。そしたら日本でもタラ号プロジェクトの熱心な支援者が増えるだろ。日本はトヨタとか大企業の本拠地だし、よく世界第5位の汚染国って言われるんだけど、自分の番組では視聴者とか日本国内の大企業に対して、大気中にCO2排出を減らすようにもっと努力しないとダメだってよく呼びかけてるよ。それから実業家とか日本の大手企業にもタラ号プロジェクトを積極的に支援するように頼んでたの。そうしたらその中の1人から、「自分がタラ号のスポンサーになれば」って言われてさ。

タラ号は日本人の気候変動に対する意識の向上に役立つでしょうか?

たぶんね。タラ号プロジェクトの強みは、テレビとか大きなメディアの使い方がわかっていて、研究結果を公共の場に伝えてきたことだと思う。テレビは みんな観るでしょ。小さな画面でたくさんの人に環境問題について話をすることができる。タラ号プロジェクトが取り上げる問題って、その辺を歩いている普通 の人にとっては難しいこともあると思う。気候や海の問題はすごくとっつきにくいんだよな。でも行動しなきゃいけないし、タラ号プロジェクトみたいに、行動 したことをみんなに知らせ続けなきゃいけないんだ。

海に関心があるのですね。子どもの頃、晴れた朝にお父様に連れられて、東京の南の方の海に初めて行ったと伺いました。『あの夏、いちばん静かな海』という映画も制作されていますね。また、イルカたちと泳ぐために頻繁に来日していたフランス人ダイバーのジャック・マイヨールのことも以 前お話されていましたが

マイヨール、そうそう。あのダイバーはベッソンの映画『グラン・ブルー』で有名になったんだ。確か深海ダイビングで7、8分も息を止められたんじゃ ないかな。日本にいる間ヨガをしていたよ。息を止める方法を生み出すのに役立ったっていう特別なやつ。それよりクストーの話だよ。彼には本当に感動させられた。結局、自分は海洋生物学者にはならずに別の人生を歩んで、舞台や劇場に立ったわけだけど、地球や海、自然界への関心は残っているよ。みんなが感じていると思うけど、地球はひどいありさまなんだ。タラ号の活動にちょっとでも貢献できるなら嬉しいな。

聞き手:ミシェル・テマン

 

パートナー
  • Oceans by Disney
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  • University of Tsukuba